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その他

定時に帰る仕事術

 

皆様は

仕事や提出課題が溜まってストレスになっている、

残業ばっかりだ、

休日も事務所に出ないといけない。

家族と過ごす時間が作れない。

などの悩みをお持ちではありませんか?

 

そこで、今日は、実務経験10年以上の現役弁護士がやっている手法の一つをご紹介します。

 

この手法を取り入れると、

仕事や課題が順調に終わり、時間的余裕ができること、

そればかりか、関係者の評価も上がっていくこと

などが期待できます。

 

少しでもの皆様にお役に立つことができたらと思い、この記事を書きました。ご興味があればご覧ください。

 

 

結論

 

お勧めの仕事術は

 

着手をすぐやる。

 

・・・これだけです。

 

起案(文書作成)はすぐやる。

電話をかける必要があるならすぐかける。

登記簿を調べる必要があるならすぐやる。

人に専門的なことを聞く必要がある場合は、すぐ尋ねる、またはその予約をする。

などなど。

 

これらは完璧に仕上げなくて良いです。着手することが大事です。

私の場合、すぐ50~60%を仕上げてしまいます。

 

確かにどうしても、関係各所を動かしたり、他の関係者から話を聞いたりしないと進めないこともあります。

しかし、自分1人で進められる仕事は終わらせておく

キャッチボールの時に「ボールを手元に置いてない状態を目指す」と言う感覚でしょうか。

メリット

記憶が鮮明なうちに仕事に取り組める

 

数日や数週間経ってしまうと記憶喚起が必要となります。

しかし、即着手によりその記憶喚起の時間を省くことができます。

 

自分自身の興味も湧いている。 このような状態で仕事をすると良いものが生まれやすい。

 

誤解を恐れずに言うと、初期段階はやる気が高い状態で仕事ができているので、良い仕事を生みやすいです。

依頼者が喜ぶ。顧客満足につながる。

 

例えば早く相手に内容証明郵便を送る、 訴訟提起するのが早いなどは、

依頼者に喜んでいただけます。

 

これは逆の場合で考えればすぐわかります。

依頼したのに

いつまでたっても動きがない、いつまでも訴訟提起を待たされる。

などの対応を受けた場合、依頼者としてどのように思うでしょうか?

 

依頼者の信頼を得やすい。

 

依頼者は依頼した弁護士が「実際に動いていることがわかる」と安心されることが多いです。

 

共同して仕事をする人が、私の評価を上げてくれる。

 

やはり仕事が早い人は無条件に周りの評価が上がるものです。

この弁護士には他の新しい仕事も頼んでみよう

と言う関係者の動機付けになり、営業上の効果も得られます。

 

締め切りへの精神的プレッシャーがない。

 

即着手は「締め切りからだいぶ余裕を持った時間的位置」にいます。

したがって、精神的に良い状態で仕事に取り組めます。

 

余裕を持って仕事に取り組めるので、質の高いサービスとなる

 

余裕があると何故かミスが少なくなりますよね?

時間的な余裕もあるので、自分の起案を見直すこともできます。

誤字脱字、文章構成、書きぶりを推敲することができます。

 

逆に締め切り間近で、時間的余裕がない状態での起案は「粗漏なもの」になることが多く、

弁護方針の判断ミスが起きがちであったり、

誤字脱字、言わなくていいことの記載、文章構成が乱雑な書面

が出来上がったりすることが多いです。

 

デメリット

逆に即着手のデメリットを考えたいと思います。

無駄な作業となる可能性あり

 

相談や依頼を受けてから、すぐに取り組んでも、依頼者側や相談者側の事情によって、また相手方の行為によって、事態が変転して、ひとりでに問題が解決したり、 仕事の方向性が変わったりすることがあります。

この場合、すぐに着手した調査や起案が不要となる場合があります。

従って、すぐに着手し取り組んだ仕事に費やした時間労力が無駄となる可能性があります。

 

しかし、このデメリットは 早期着手に発生する避けがたい現象であります。

このデメリットを飲み込んでも、有り余るメリットを享受できるのではないかと私は考えています。

仕事が粗漏になりがち(?)

 

しかし、私は逆に早期着手をした方が、不思議と仕事の精度が高くなるということを実感しています。

ですので、これは「デメリットとしてカウントすべきじゃない」とは思っています。

皆様は如何に考えますか?

 

まとめ

 

以上述べたように、「すぐに着手する」利点はとても多くあります。

加えて、ミスが減るので懲戒請求の予防にも役立ちます。

さらに、弁護士の仕事だけではなくて、他の法曹関係者、他の会社員・公務員、 ひいては学生さんなどにも当てはまる良い手法だと密かに思っています。

本当におすすめですので、皆様の普段の仕事や勉強に是非取り入れていただければ幸甚です。

 

おまけ

私が駆け出し弁護士の頃、勉強になった書籍を以下紹介しておきます。